2024/11/18 22:04

UNION SPECAL ミシン

デニム好きの人は一度は耳にしたことがあるのではないかと思うこの名前。
裾上げに使われる通称BULL DOGが代表的。
針の角度が斜めになっており、その傾斜から生まれるステッチングとチェーンステッチが独特なヨレを生み出し
使い込むジーンズの裾に独特な当たりを生み出す。

そして何よりリーバイス社が昔から起用していたミシンメーカーとして
その名はデニム好きや作り手たちからも強い支持を受けるミシンだ。

UNION SPECAL のミシンと言っても様々な仕様がある。
3本のチェーンステッチを1度に縫うことができるミシン。

こちらは100年近く前の古いミシンながら現役でベルトループを縫うことができたり、
僕はスウェットやTシャツをあえて少しヘビーな30番手の綿糸で縫い合わせる工程に使用している。
用途はいろいろで


何より、、
ミシン自体がかっこいい。
かっこいい物で物ができるとかっこいい気がするんだ。
かっこいい空間にいるといい気分になるみたいに。

ミシン部品の仕入れ、モーターの組み立てから整備まで自分でやる。
部品がないなら作る。

何かが完成するまでの道のりにどこまで深く向き合えるのか、
そのプロセスの中に何を見たのか。
表現する仕事には絶対に欠かせない。

知らない国へ旅するみたいな、
身近な”事”にも同じ旅があるはず。

そんな
“事“
が集まってスペシャルな物事って生まれている気がする。
まさに
UNION SPECAL


こうやって僕は
少し歳をとったようです。